
本学美術学部の前身・東京美術学校の創立に貢献したことで知られる米国人アーネスト・フェノロサのご親族であるBetsy Boegeさんとそのご家族が、11月18日に本学を訪問しました。
今回の訪問は、本学美術学部工芸科陶芸研究室と交流のある米国コルビー・ソーヤー・カレッジのJon Keenan教授を介して実現したもので、まず橋本和幸美術学部長が、Boegeさん及び同行したKeenan教授をお迎えしました。懇談には、佐藤道信名誉教授(日本フェノロサ学会副会長)に加え、工芸科陶芸研究室の三上亮教授と椎名勇准教授が同席し、BoegeさんとKeenan教授との交流や、同教授と陶芸研究室との交流の経緯について紹介が行われるとともに、フェノロサの日本での足跡や、同じく米国人で同時期に活躍したエドワード・モースやウィリアム・ビゲローと日本文化との関係について議論が行われました。懇談後、一行は、1920年に中央棟前に設置されたフェノロサの石碑の前で記念撮影を行いました。
続いてBoegeさんとご家族は、佐藤名誉教授の案内により大学構内の歴史的建築物や銅像等を見学した後、芸術学科において、同名誉教授による解説の下、フェノロサ関連の史料をご覧になりました。
今回の訪問は、2年後に創立140周年を迎える本学にとっても、フェノロサの功績を改めて確認するとともに、本学の歴史を振り返る重要な機会となりました。
フェノロサの記念碑
美術学部長室で懇談するBoegeさん(右)とKeenan教授
(藝大側出席者:左から、椎名准教授、三上教授、橋本学部長、佐藤名誉教授)
佐藤名誉教授の説明に耳を傾けるBoegeさんとご家族