
国立大学法人東京芸術大学(以下 東京藝大)と株式会社みずほフィナンシャルグループ(以下〈みずほ〉)とは、2023年11月に包括連携協定を締結しています。
アートと社会との繋がりをつくる東京藝大と、「ともに挑む。ともに実る。」をパーパスとして掲げる〈みずほ〉とが、それぞれの強みを掛け合わせ、「アートでもっと元気に」「アートをもっと身近に」「アートの力で変わりたい」をコンセプトに、「経済だけでなく、アートの力で文化や社会・人びとの生活も豊かで彩ある未来」をともに目指し、様々な取組を展開しており、2026年度は主に下記のプロジェクトが進行中です。
(1)〈みずほ〉協賛【東京藝大アートフェス in NY】の開催
「東京藝大アートフェス」は、コロナ禍を契機に、東京藝大出身のアーティストや藝大生に作品発表の場を提供し、アーティストの育成・活躍をサポートすることを目的として2021年よりオンライン上で開催しており、2023年度からは〈みずほ〉の協賛により実施しています。
2026年度は、「東京藝大アートフェス」の次なる展開として、東京藝大出身アーティストや藝大生の世界との繋がりを支援し、活躍の場を広げることを目的に、開催の場をアメリカのニューヨークに移し、みずほNY支店やその他の現地機関等とも連携し、〈みずほ〉協賛による「東京藝大アートフェス in NY」として開催します。
「歴史と現代が未来につながる日本の芸術文化」をテーマとして、2026年1月から2月にかけて作品を募集し、100件以上の応募の中から、東京藝術大学長賞3点とみずほ賞4点を3月に選定・発表しました。みずほ賞の選定には、国内外の〈みずほ〉社員も投票により参加しました。
東京藝大アートフェス in NY 受賞作品発表
https://tgaf.geidai.ac.jp/awards/
2026年7月に受賞作品7点がみずほNY支店に展示されるほか、東京藝術大学長賞・みずほ賞各1名の受賞者には、ニューヨークに渡航し展覧会に現地参加できる副賞を付与しています。
「Sandbox」(ゲーム・インスタレーション)
木村友輝(大学院映像研究科アニメーション専攻 2026年3月修了)
東京藝術大学長賞+副賞 受賞
「ただよい、纏う」(ガラス)
森惠海(大学院美術研究科工芸専攻 在学中)
みずほ賞+副賞 受賞
(2)ジェンダーをテーマとした共同研究(アートとジェンダー研究会)
東京藝大キュレーション教育研究センター(CCS)と〈みずほ〉社員とが連携し、「ジェンダー」や「こどもと地域」をテーマとした共同研究・レクチャー・ワークショップ等を通じて、ジェンダーに関わる社会課題に取り組んでいます。
この一環として、東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト2026に〈みずほ〉も参画し、アーティストとして自立した活動を希望しながらも、経済的な理由で企画の実施に困難を強いられている、40歳以下の卒業・修了生を対象として、「こども」または「ジェンダー」に関する社会課題に取り組む企画を広く募集し、採択者には最大50万円の助成金が支給されます。
【CCS×〈みずほ〉】東京藝大「I LOVE YOU」プロジェクト2026
https://ccs.geidai.ac.jp/2026/03/23/ily2026/
採択された卒業生・修了生にとって、自身の興味や関心を社会化し、さらなる自己成長の機会となるよう、CCS のスタッフと〈みずほ〉の社員が企画準備から実施までをサポートします。
また、「アートとジェンダー研究会」を契機に、2026年度は、本共同研究をSDGsに基づくより幅広い社会課題の解決に繋がる取り組みへと派生・発展させていきます。東京藝大アートキャリア・オフィスにおける在学生および卒業・修了生へのキャリア支援を拡充するとともに、専門的な支援体制の構築を通じて、誰もが安心できる組織の風土醸成に取り組み、学生支援のさらなる充実を図ります。
(3)地方創生・地域活性化への取り組み
①会津プロジェクト
みずほ銀行の地方店舗を舞台に、アートを基点とした地域活性化および人材育成を目指すプロジェクトです。
2023年度より、会津支店をパイロットケースとして、はじまりの美術館・(一社)会津地域文化芸術フォーラム等、福島・会津地域で活動するミュージアムや文化団体も参画し、会津支店メンバーの想像力を伸ばすための講義やワークショップ、リサーチを通じて、会津の地方創生に向けて金融とアートが果たす役割を考え、継続的な取組を重ねています。
ワークショップの一環として銀行の玄関にかける「○○の日の暖簾(のれん)」の制作をしたことを基点として、「〇〇の日」をテーマに銀行と地域とをアートでつないでいく活動を支店の行員が実践し、2025年1月には記録集を作成・公開しました。
2026年1月に会津支店で実施した「〇〇の日」(撮影:はじまりの美術館)
記録集 ~Challenge 会津プロジェクトはじまりの半年間、そしてこれから~
https://www.mizuho-fg.co.jp/company/info/brand/culture/art/pdf/all_all_browsing.pdf
また、会津支店での取組がきっかけとなり、2025年度には高松支店にも横展開し、行員を対象としたワークショップを実施したほか、様々な形で、みずほ銀行の店舗×アートの取組が広がっています。
②みずほ銀行浦和支店でのインスタレーション展示
東京藝大が香川県・香川大学との連携により2023年に実施した「瀬戸内海分校プロジェクト」の中で、大学院美術研究科デザイン専攻出身のアーティスト・鉾井喬が香川県の中高生と共に制作した作品がみずほ銀行高松支店に展示されたことに始まり、2025年はみずほ銀行青山支店、そして2026年は浦和支店において展示を実施しています。
「潮風上の光を捉える」
東京藝術大学瀬戸内海分校プロジェクト・鉾井喬チーム
もともとは瀬戸内海において視覚化しにくい「潮風上」をピンホール写真として捉え、インスタレーションにした作品ですが、潮の流れのように国内を循環し、今回は海なし県の埼玉浦和にて、店内に自然と生命の根源を表現した空間を再構成しています
本展示の設営作業には〈みずほ〉の行員も参加し、力を合わせることでインスタレーションが完成しました。今回の展示をきっかけに行員同士の様々なコミュニケーションが生まれ、今後は行員参加のワークショップも行い、作品を進化させていく予定です。
(4)IR資料表紙デザイン制作プロジェクト
2023年度から継続的に、東京藝大の学生によるアート作品を、〈みずほ〉の株主・投資家向けのIR説明会資料の表紙にするプロジェクトを実施しています。
2026年度においても引き続き、学生参加によるコンペを開催し、受賞作品は、〈みずほ〉の株主・投資家に向けた各種資料の表紙を飾ります。
これまでIR表紙に掲載された作品
https://www.mizuho-fg.co.jp/company/info/brand/culture/art/index.html#ir2024
(5)〈みずほ〉社員向けのデッサンワークショップの開催
2026年2月に、〈みずほ〉社員を対象として、「観察力を育むデッサン体験講座(デッサンワークショップ)」を開催しました。
本取組は、「アートをもっと身近に」するため、〈みずほ〉の社内SNSに若手アーティストの作品紹介等を目的とした記事を2023年度から定期的に発信してきた取組「藝大視点」から派生・展開したもので、デッサンを通して観察力・洞察力を身につけることを目指しました。
東京藝大・社会連携センターの佐々木里史特任准教授、美術学部デザイン科の丸山素直准教授および垂見幸哉テクニカルインストラクター、アーティストの小柳景義が講師となり、〈みずほ〉社員が「葉付きデコポン」のデッサンに挑戦しました。

(6)その他の取り組み
①みずほリース新社屋の壁面アート制作
みずほリース株式会社が2026年春に本社オフィスを移転することにあわせ、そのカフェテリアスペースに、東京藝大・社会連携センターの佐々木里史特任准教授の監修のもと、美術学部デザイン科を卒業し同科で教育研究助手を務める村上生太郎が壁面アートを制作しました。
新本社オフィスにおいて、壁面にアートのある空間は、組織を超えたコミュニケーションやコラボレーションを創出するためのスペースとして、また、社内外の交流を促進する場として活用されています。
②みずほのアトリエの展示
2026年1月にリニューアルオープンした「みずほのアトリエ神谷町」において、〈みずほ〉のお客さまに向けて、東京藝大・社会連携センターの今井美幸特任准教授により、「日常を彩る漆」をテーマとする展示・レクチャーを開催しました。

「みずほのアトリエ」は、〈みずほ〉のお客さまが気軽に立ち寄れる、オープンで居心地の良い空間を目指した新しいスタイルの店舗です。これまでには港北ニュータウン等の店舗において、IR資料の表紙を飾った藝大生の作品を展示するなど、アートを身近に感じられる取組を実施してきました。
引き続き、東京藝大と〈みずほ〉とは、連携を一層深め、アート・アーティストそして東京藝術大学が有する自由で豊かな発想力、既成概念に囚われない視点、想いを実現する強いパッション、人々の心を揺り動かして大きく共振させる表現力と、〈みずほ〉が培ってきた金融を通じて様々な主体を繋げる力を組み合わせて、SDGs、Society 5.0、well-beingの実現、イノベーション創出、地方創生など、様々な社会課題の解決に向けて、具体的な行動を実践し、ともに挑んでまいります。