去る11月9日、オランダ王国のマルク・ルッテ首相およびオランダ芸術科学保存協会 (NICAS;Netherlands Institute for Conservation Art and Science)*1の会長であるロバート・ファン・ラング博士らが東京藝術大学を来訪し、宮田亮平学長を代表とする本学教員陣と、文化財の保存修復や芸術と科学との融合に係る連携体制構築に向けた会談を行いました。
*1 NICAS : 2015年9月25日に文化財保全の促進を目的に設立された、自然科学と美術史学、保存および修復とを統合する研究センター。従来の研究に、化学・物理学の専門知識および情報通信技術(ICT)等、最新の科学技術の新たな可能性を結びつけた学際的なアプローチを行う。オランダ科学研究機構(NWO)、アムステルダム国立美術館、アムステルダム大学(UvA)、オランダ文化遺産局(RCE)およびデルフト工科大学(TU Delft)の協力のもとに成り立っている。
ルッテ首相は「NICASは、美術史、科学、商業の融合が非常に多くの成果をもたらす活動であることを証明している。そうした領域で、日本のトップ機関と協力することを楽しみにしている」と期待を語られ、「この会談が東京藝術大学とNICASとの協力関係の出発点となることを祈念したい」とし、当該分野における世界最高峰の国際連携の開始を約して、宮田学長と固い握手を交わされました。
東京藝術大学は、この協力関係が相互の、そして世界文化の発展にとって極めて有意義なものとなることを確信し、迅速かつ着実に、具体的なプログラムを計画・推進してまいります。
本学の特許技術による法隆寺金堂壁画の高精細複製をルッテ首相に贈呈
詳細は、本学の国際化・機能強化に関する特設Webサイト「GEIDAI×GLOBAL」にて紹介していますので、是非ご覧ください。
オランダ王国マルク・ルッテ首相の来学
>> http://global.geidai.ac.jp/reports/039