7月19日、サウジアラビア総合文化庁より、ファハド・アルカナン技師(戦略パートナーシップアドバイザー)、ターメル・アルマダニ氏(国際専門家兼日本プロジェクトマネージャー)が本学を訪問されました。
本学からは、澤和樹学長、岡本美津子副学長(国際・ダイバーシティ推進担当/映像研究科教授)、金田充弘准教授(美術学部国際交流委員長)が一行をお迎えし、澤学長より歓迎の挨拶がありました。
はじめに、アルマダニ氏からサウジアラビア総合文化庁では文学、映像・メディア、演劇・舞台芸術、音楽、美術の分野を主軸に、芸術・文化事業や教育の取組に力を入れていることなどが紹介されました。
アルカナン技師からは、10月に開催予定の「サウジ文化ウィーク」にてサウジアラビアの音楽や美術などを展示することを考えているため、たとえば、サウジアラビアと日本の音楽のコラボレーションなどができないか、との打診がありました。
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これに対して、澤学長は日本の音楽という点では邦楽科を有していることを紹介するとともに、協力の可能性について検討したいと述べました。また、岡本副学長がヴィヴァルディ「四季」の音楽世界をアニメーションで映像化した実績を紹介すると、アルカナン技師は、サウジアラビアでは日本の漫画やアニメといった文化が大変人気であるとのことで、関心を示されました。
さらにアルカナン技師より、サウジアラビアの才能ある芸術家の研修を目的として、サウジアラビア総合文化庁から東京藝大へプロの芸術家を派遣したり、東京藝大の教員をサウジアラビアに招聘したりといった協力関係の構築についても期待が述べられました。
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金田准教授が大学間の協定関係に基づく派遣・受入や研究員としての短期受入などは行っていると本学の現状を説明すると、続けて、澤学長がサウジアラビア総合文化庁の要望の詳細を伺い、実現のために本学としてどのように対応していくことができるか検討していきたいと応えました。
本学の現状について説明する金田准教授
最後に澤学長が「これまでサウジアラビアという大国に敬意を抱いていたものの本学にとって近い存在ではなかったので、これを機に良い関係を築いていくことができれば素晴らしい。」と述べると、アルカナン技師は「ぜひ東京藝大の協力を得たい」と応え、今後のサウジアラビア総合文化庁と本学との連携の可能性を確認しました。
(後列左から)リーム・アハマド氏(通訳)、岡本副学長、金田准教授
(前列左から)アルマダニ氏、アルカナン技師、澤学長