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「東京2020復興のモニュメント」ワークショップを開催(8/19-8/22)

2019年10月03日 | 全て, 大学全般

8月22日(木)岩手県立大槌高等学校

 

 東京藝術大学は、東京2020組織委員会等と連携し、8月19日(月)から22日(木)にかけて、藝大生と被災地の中高生による「東京2020復興のモニュメント」のワークショップを、福島県立安積黎明高校(福島県郡山市)、宮城県気仙沼向洋高校(宮城県気仙沼市)、岩手県立大槌高校(岩手県大槌町)において開催しました。

 8月19日(月)、このワークショップのオープニングを飾る福島県立安積黎明高校で行われた開講式では、佐野社会連携センター長(澤学長の代理)をはじめ、東京2020組織委員会 伊藤企画財務局長、東京都オリンピック・パラリンピック準備局 小池自治体調整担当部長、福島県 野地文化スポーツ局長、本学赤沼美術学部教授が出席し、また、このワークショップは、現在、政府が進めている「日本博」の事業として、文化庁協力のもとで実施しており、宮田文化庁長官を来賓に迎え、藤丸真世(東京2020組織委員会メディア委員、オリンピアン(シンクロナイズドスイミング)/アテネ2004大会 銀メダリスト)氏の司会で、本学卒業生である山下靖喬氏(津軽三味線全国大会で史上最年少の日本一)による「津軽じょんがら節」の力強い奏楽から開式しました。

 佐野社会連携センター長の主催者挨拶では、「このプロジェクトは、まさに東京大会のレガシー・プロジェクトと思いますし、ここに参加している学生諸君にとっても、将来に向けてかけがえのない貴重な体験になるかと思います。皆さまの若い力を、世界に向けて発信して欲しい」との挨拶がありました。

 また、宮田長官の来賓挨拶では、「私も加わったオリンピック・パラリンピックのマスコット選定は小学生達が選んでくれましたが、今度は皆さんの番です。本プロジェクトは日本博の『被災地復興』をテーマとした事業でありますし、今回制作するモニュメントは作って終わりではなく、大会終了後はこの福島県に移設し、文化観光・復興のシンボル・レガシーとなり、皆さんの子供、さらにはその先の世代にまで受け継がれていくものになります。大人になったときに、自分達が選んだこのモニュメントを子供と見ながら、震災に思いを馳せ、震災・復興、そして東京2020大会が語り継がれていく、そんなことを想像しながら、取り組んでみてください」とのお言葉を頂きました。

 この開講式後のワークショップでは、美術学部赤沼教授の司会進行のもと、第一部では、澤学長を審査委員長とする学内審査や技術等審査を経て選考された5つのモニュメントのデザイン案を、それぞれの作家(藝大生)がデザインのコンセプトや思いを現地の中高生に向けてプレゼンテーションを行い、その後、中高生の多数決により、モニュメントのデザインを決定しました。

 福島県では、美術学部3年生の岡つくしさんの「顔はめモニュメント」が選ばれました。
 決定後、岡さんからは「モニュメントと一体化でき、笑顔になれるような作品をつくりたい」とのコメントがありました。

 宮城県、岩手県では、美術学部3年生の福井汐音さんの美しくカットされた宝石をモチーフとしたモニュメントが選ばれました。
 福井さんからは「今回初めて被災地を訪問して、傷跡が残っていることに改めて胸が痛みました。(少しでも復興に貢献できるように)心を込めてモニュメントを作りたいと思います。」とのコメントがありました。

 第2部では、モニュメントに付けるメッセージの文字やレイアウト、フォントのデザイン等を中心に、また、メッセージボードのデザイン(福島県のみ)を、2~5人のグループに分かれて、藝大生のアドバイスを参考としつつ、それぞれ伝えたい思いを話し合いながら、紙の上に具現化していきました。

 

 結びに、このワークショップを通して、赤沼教授からは「中高生たちの豊かなデザインセンスに驚いた。参加した藝大生たちも、情報としては知っていても実際に被災した場所に来て中高生たちと交流することで多くの気付きがあったようだ。選手たちのメッセージも加わって大会後に残っていくこのモニュメント、いいものを作りたい。」とのコメントがありました。

 また、参加した中高生からも、次のコメントを頂きました。

・このプロジェクトは一生残るものなのでそのデザイン決定や制作に関わることが出来て嬉しい。

・震災でたくさん支援してくれた海外の方たちともう一度感謝の言葉で交流することが出来ることを考えていたら心が温まって嬉しかった。

・自分では気づけないところを藝大生の皆さんが優しく教えてくれて、みんなで共有して地元ら

しいオリジナリティな表現が出来た。

・今日初めて仮設住宅のアルミ建材を使って作るのを知って、仮設住宅に住んでいた自分としては、自分が住んでいたものが復興のモニュメントとなるのがとてもうれしいし驚きました。

・オリンピック・パラリンピックの存在意義を再確認することができて、とても勉強になった。日本一の藝大生のプレゼンテーションを聞けたことが貴重な経験になった。 など

○8月19日(月)福島県立安積黎明高校

 

○8月20日(火)宮城県気仙沼向洋高校

 

○8月22日(木)岩手県立大槌高等学校

 

 今後は、9月より藝大生を中心にモニュメントの制作を行い、2020年の大会期間中は大会関連施設へ設置し、大会後は、アスリートから集めたサインとともに、大会レガシーとして被災地へ設置予定です。
 引き続き、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

※写真提供 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

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